ここ広島県では明日から公立高校の一次選抜が行われます。
ある生徒は暑い夏から、ある生徒は秋に志望校を決定する時期から
また、ある生徒は冬休みからこの日に向けて勉強してきました。
本人も、親も、周りの人すべてが「合格」を願っています。もちろん、塾長も強く願っています。
ただ、塾長はそれだけではなく同時に
「この子の人生にとって一番素晴らしいところに入れますように」と、いつも願っています。
これまで何百人という受験生を見てきました。もちろん多くの生徒が合格通知を手にしました。しかし中には、不合格になった生徒もいます。合格発表当日、自分の受験番号がなくその場で泣き崩れた子もいます。
そんな子の1人が、高校を卒業するとき塾に来て「この高校に行ったから、今の自分がある」と言って素晴らしい3年間だったことを報告してくれました。
また、「どこに行こうが頑張るのは自分次第」とも言っていました。
あの日の受験結果で、この子の人生にとって一番素晴らしい高校に入れたのです。
しかし、第1志望校に合格しながら高校1年で退学した生徒を何人か見ています。
「つまらんかった・・・。」彼ら彼女らの退学理由です。
退学までしなくても、日々学校に行くことが無意味に感じる高校生はたくさんいます。
はたしてその子の人生にとってあの日の合格通知がどれほどの幸せをもたらしたのだろう
受験生を持つ保護者の方の中には試験日が近づくにつれ、胸が張り裂けそうに苦しくなる方もいます。子ども以上に焦り、心配で涙が出そうになる方もいます。気持ちはすごくよく分かります。
合格を願う気持ちは、塾長も同じです。
ただ、焦りは子どもに伝わります。受験で一番大切なのは「平常心」だから、親の焦りや心配は子どもにとってマイナスになってしまいます。いつも身近にいる親の姿勢で子どもの受験に対する姿勢も変わってくると思ってください。
合格を願う気持ちと同時に「我が子の人生にとって一番素晴らしいところに入れますように」と祈ってください。
そうすれば心が軽くなります。そして、受験結果を受け入れやすくなります。
お子様の長い人生を考えたとき、この高校受験はただの通過点でしかありません。「将来、我が子が幸せになる」結果が出ることを願いましょう。